新刊『おまへに悪かつた』 2021.12.27
- hiokish1
- 2021年12月27日
- 読了時間: 2分
新刊『おまへに悪かつた』
このたび、歌集『おまへに悪かつた』を出版しました。
自分で発行所を立ち上げ、「日置研究室」というブランド名を付けています。
自分一人で、編集から構成、校正、版下作成、デザイン、発送まですべて行っています。
すべり台の着地のくぼみにたまりたる水はあの世の窓であるらし
先あゆむ犬にも秋のひかり舞ひ森は左右に分かれゆくなり
池のほとりに「水辺新聞」掲示され駆除される魚の写真がならぶ
台風二つ乳房のやうにしか見えぬ天気図が長くテレビに映る
眠りのなかに燃ゆる家その寝室に渚(みぎは)のザザザ聞こえくるなり
みづひきははつかに灯り風にいふ生とはこんなにさびしき祭り
プールより銀の階梯(かいてい)のぼるたびわが尾びれよりうろこ散るなり
ああ五月キャンパスに火薬学会が開かれ会員たちが闊歩す
かはせみは光の中にほそくなりチイと鳴くなり鳴きえぬわれに
をみなごをふらここに乗せ押す父の背には小さな花柄のリュック
梅雨に入るこの森の葉の一枚の葉脈としてルメと息づく
まだわれは詰襟のまま読経してあゆむなり森は慰霊の門ぞ
キリストの時代に流行りしものふたつ天然痘とマリアとふ名と
歌集とはわが棺なり服装もやや整へて化粧(けはひ)もしたり


『おまへに悪かつた』
書誌情報
著 者 日置俊次
発 行 日置研究室
発行人 日置俊次
発行所住所 150‐0002 東京都渋谷区渋谷4-4-25
青山学院大学総研ビル
連絡先 kenkyuhioki@hotmail.com
発行年月日 2021年12月31日 初版発行
日置研究室にて発売中
四六版・並製216頁 定価2200円(税込み)
購入は、まずメールでお申し込みください。追跡番号のある郵便にてお送りします。
郵便振替にてお支払いいただきます。


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